概要
福岡県は、ユネスコ(国際連合教育科学文化機関)の「世界の記憶」に登録された黒田家文書と小笠原文庫の朝鮮通信使記録の体系的な調査研究を行うことによって、本県の新たな魅力として発信するため、朝鮮通信使総合調査を実施しました。
本書は、この調査の報告書として、「世界の記憶」に登録された福岡藩と小倉藩の朝鮮通信使記録21冊についての書誌情報や内容の要約文、福岡藩が朝鮮通信使を応接した客館跡が所在する、現在の糟屋郡新宮町相島の波止場や遠見番所跡の測量調査等の成果を掲載しています。あわせて、相島の島内に残る朝鮮通信使の関連遺跡の調査や、相島沖の海底遺跡からの引き上げ資料の調査成果等も報告しています。