【本書は好評につき完売しました】

　本書は当館がこれまで蓄積してきた調査研究の技術と成果を活かし、古代日本において郷土福岡が果たした役割とその重要性を解明するため、令和四年度から令和六年度にかけて実施した古代史研究事業「筑紫から見た日本形成史の研究」の基礎研究の成果をまとめたものです。福岡県の古墳時代に焦点をあてて取り組んだ三か年の特別展や関連事業の概要、「筑紫君」の根拠地・八女周辺の遺跡や遺物に関する最新の研究成果等を収録しています。
　福岡県の古墳時代・古代史研究に必携の一冊となっています。

目次

【序論】古代史研究事業「筑紫から見た日本形成史の研究」の目的と経過
・第一章　古代史研究事業の目的
・第二章　古代史研究事業の経過
・第三章　歴史系博物館における教育普及事業

【第一部】八女古墳群・八女古窯跡群の研究
・第一章　石人山古墳の横穴式石室
・第二章　岩戸山古墳・伝八女古墳群の馬甲着装馬形埴輪
・第三章　岩戸山古墳出土円筒埴輪の「断続ナデ技法」
・第四章　一念寺古墳出土の平底壺形埴輪
・第五章　八女古墳群の考古資料
・第六章　八女古墳群の文献・絵画史料
・第七章　八女古窯跡群の考古資料
・第八章　岩崎光と郷土文化財の保護

【第二部】筑紫君・筑紫神・筑紫国の研究
・第一章　筑紫君の古墳
・第二章　筑紫君の集落
・第三章　筑紫君の鉄鏃
・第四章　筑紫神坐す南北路
・第五章　三沢古墳群出土の唐三彩
・第六章　「筑紫」の語義
・第七章　筑紫国造と筑紫国
・第八章　有明海沿岸域の古環境と遺跡立地
・第九章　有明海沿岸域古代墓の線刻図文

【終論】古代史研究事業「筑紫から見た日本形成史の研究」の成果と展望
・第一章　古代史研究事業の成果
・第二章　古代史研究事業の展望