本報告書は,昭和46年から福岡県教育委員会・九州歴史資料館が実施してきた大野城跡の発掘調査の総括報告書の遺構編にあたります。
大野城跡は我が国最古級かつ最大の古代山城であり、水城や基肄城とともに、大宰府防衛の重要な施設としてその役割を担ったほか、後年には、宗教施設も建てられました。
発掘調査の結果、城壁の土塁や石垣及び石塁はその構造や築造方法が明らかとなり、城門を新たに確認できたほか、一部は城門の変遷の実態を確認することができました。また、多くの礎石建物や掘立柱建物の規模等も明らかになり、これらの発掘調査の成果によって、大野城の役割や重要性についての知見が蓄積されました。