九州歴史資料館が太宰府市から小郡市に移転開館して10周年となるのを記念して、県外に所在する福岡県ゆかりの至宝、名品を里帰りさせて一堂に会した展覧会の図録です。福岡県内出土の銅鏡や経筒等の考古資料、古代大宰府が発行した古文書、中国に赴いた円珍や円爾ゆかりの古文書、かつて県内に所在した仏像や、黒田家ゆかりの中国絵画、新発見の『源氏物語』最古の写本、さらに芦屋釜、高取焼、上野焼の名品の数々を収録した価値ある一冊です。
目次
・巻頭言 九州歴史資料館移転開館10周年に寄せて
・総 論 「福岡の至宝に見る信仰と美」を楽しむ
・第1章 祭祀と美の萌芽
・第2章 経塚遺宝
・第3章 古代文書にみる大宰府と寺社
・第4章 円珍・円爾の事績
・第5章 華開く信仰の美
・第6章 芦屋釜と茶道具の世界
・第7章 黒田家の名宝
・特論、資料、展示資料釈文、出品目録、参考文献